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| ピッコロ劇団ファミリー劇場の
「うそツキ、大好き、かぐや姫」
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| ―俵さん書下ろしこの舞台の見どころは?
日本最古の物語といわれる竹取物語では、かぐや姫が5人の求婚者に無理難題の課題を与えて結婚を拒否します。今回「竹取物語をベースに書下ろしを」との依頼を受け、あらためて竹取物語を読み直してみて、5人は、うそのつき合いをしているのだと気がつきました。ある貴公子は姫が提出するように言った宝のニセモノを職人につくらせ、別の貴公子は嵐に遭って宝を探しに行くのをあきらめる…5人の行動は様々ですが、かぐや姫は相手の努力や誠意によって反応を変えています。そのあたりから「うそツキ好きなお姫様」が、「うそツキ」という「月」から、千年の時を超えて現代の地球の、11歳の少年のもとに舞い降りてきたら―というアイディアが生まれました。少年と姫が「うそのまこと、まことのうそ」を探しに遊園地へ行き、そこで出会った4組の男女は、互いの愛を勝ち取るために、まるで竹取物語の貴公子たちのように、あの手この手のうそのつき合いを繰り広げる…。迫力満点の歌とダンス、カップルの短歌のやり取りなども見どころです。コミカルでスピード感のある、大人も子どもも楽しめる舞台になりました。
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やさしいうそ、悲しいうそ
心を込めてつく美しいうそもある |
| ―うそツキがテーマで、ちょっと驚きました
最初に姫が「うそのまこと、まことのうそ」を探すように言うのは、実は観客への課題でもあるのです。多くの大人は単純に「うそをついたらだめ」「うそつきは泥棒の始まり」などと子どもに言いますが、私の中には、本当にそうだろうかという思いがありました。世の中には、やさしいうそもあれば、楽しいうそ、悲しいうそもある。精いっぱい心を込めてつく美しいうそもあります。うそについて考えることは、まことについて考えることであり、結局、言葉について考えることになるのだと思います。どういう状況で、どんな言葉の使い方をすると、いいうそになるのか、逆に悪いうそになるのか、うその中身を考えるところから始めないと、大人も子どもも言葉によって傷つけ合ってしまうのではないでしょうか。 短歌は、たくさんの言葉をそぎ落として一つの言いたいことに絞ってゆきます。戯曲は、たった一つの言いたいことのために、たくさんの登場人物が出てきて言葉を重ねます。一人称の短歌とは異なる戯曲の醍醐味、表現の幅広さなども、この舞台から感じていただければ。 |
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子育ては期間限定の愉しみ
毎日が戯曲よりドラマティック |
| ―大阪育ちの俵さんから北摂・阪神間のお母さんにメッセージを
私は北摂に近い門真で生まれ、四条畷で育ち、14歳で福井県に引っ越しました。高校時代は演劇部、大学時代はアナウンス部で活動し、佐佐木幸綱先生の講義に魅せられて、短歌を始めました。それもこれも私の言葉への強い興味からきたものだと思います。もちろん私の中心にあるのは短歌ですが、機会があれば戯曲や小説にも挑戦したいと思っています。 子育てって、期間限定の愉しみだと思うんですよ。うちの息子が最初に覚えた言葉は「パン」。ある日トーストを指差して「パン!」と叫んだかと思うと、どんどん新しい言葉を覚えました。まるでヘレンケラーが言葉の概念を「水」で理解した瞬間みたいに。私が子育てで一番つらかったのは生のお芝居を観に行けなかったことですが、いつのまにか息子の成長がお芝居以上に面白くなって。ぜひお子さん連れで、現代版「かぐや姫」を観にいらしてくださいね!
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文/渡部せつ子
写真/岸 隆子 |
〈取材を終えて〉
8月のピッコロシアターでの初演をみせていただきました。無条件に面白い舞台です!俵さんは、もうすぐ6歳になる息子さんと劇場にいらっしゃいましたが、息子さんを見つめる大きな瞳が、ほんとに素敵でした。 |
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ピッコロ劇団ファミリー劇場「うそツキ、大好き、かぐや姫」
作 :俵万智
演出:平井久美子
日時:12月26日(土)15:00〜
27日(日)11:00〜、15:00〜
会場:兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール
チケット:こども\1,500(3歳以上中学生以下
※3歳未満でも席が必要な場合は有料)
おとな \3,000 セット券 \4,000
問合せ:兵庫県立ピッコロ劇団
TEL.06-6426-1940 |
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